YAMABIKO
YAMABIKO
2018
ミクスドメディアインスタレーション、ビデオマッピング
壁、ドア、インタラクティブアニメーション、映像
3m17s, 4m59s
音楽大学の地下室にフィクションを加える
音楽大学には暗くて冷たい地下室がある。地下室の隣のスタジオでは、学生がパーカッションの練習に明け暮れている。その横にあるエレベーターはいつも忙しなく人を地下室に連れてくる。そしてゴミ捨て場のドアはとても静かにひっそりとしている。
ここにはパーカッションの練習の音、壁、表示とドアがある。
これらの要素からアイデアと遊びが生まれ、それがあたかもそうであるかのようにその場所にフィクションが加わる。
壁の中には妖怪のやまびこがいて、部屋の中の音を集めている。集められた音は他の部屋に運ばれ、その音は空間に戻される。それにより、その空間の雰囲気が変化する。
(やまびこは山に住んでいる日本の怪物。山で叫ぶと、やまびこがその人の声を真似して返す。音の反響現象)
音のアニメーションはインタラクティブで、音に反応して始まる。
ここではシーンがあちらこちらにあり、訪問者は自ら周回しなければならない。
映画や演劇では、スクリーン上や舞台上でシーンが転換するが、この作品では、各シーンは分割され、それぞれの場所をスクリーンとし固定されている。